で、ぶらりとレコード屋に行ったときに、"あんたストーンズファンだったら聴いてみなよ。悪かないぜ"って感じで"がんじがらめ"がぽつりと「サ行」に取り残されてたのさ。
だから最初に聴いた曲はToa-Lit Tone。カッコよかったね!
Harryのボーカルを初めて聴いたとき、Stonesの"If you can rock me"のミックがすぐにだぶった。
ラストの"Slider"までハズレ曲ゼロだったなぁ。一発で惚れた。そして"Slider Joint"もすぐに手に入れました。
The Street Sliders /がんじがらめ |
そこで、1発目の(JAG OUT発売前の) "Chandler" に、またしてもやられたんだ。これにはぶっ飛んだよ。続く"あんたがいない夜"までのアタマの2曲は突出してすごかった。
アンコールの"Walkin' The Dog"で平然と1番の歌詞を繰り返し3回歌ってるのには笑ってしまったが。
このライブは友達がテープで隠し撮りしててさ。丁度真ん中へんの席だったからそこそこよく録れてたこともあって、以降はレコードよりこのライブのテープばっかり聴いてたなぁ…これも誰かに貸したままもどってこない。
結局おいらはスライダーズじゃなくて、"リトル・ストーンズ"が好きだったんだろうね。
ファンの人たちには申し訳ないが……
翌日の朝日新聞にこの日のライブのレポートがのってたのにもちょっとびっくりしたねぇ。朝日新聞だぜ?しかも写真付きの囲み記事。
切り抜き持ってたんだけど多分どっかいっちゃったなぁ。
このライブは友達がテープで隠し撮りしててさ。丁度真ん中へんの席だったからそこそこよく録れてたこともあって、以降はレコードよりこのライブのテープばっかり聴いてたなぁ…これも誰かに貸したままもどってこない。
そして秋に"Jag Out"が出て、横浜教育会館に来て、このときが機嫌いまいちで、体調もよくない感じで、すごく雑なライブだったんだけど、それがまた面白かったんだよねぇ。だだっ子みたいにマイクに噛み付いて。"Blow The Night"のイントロが変わったのはこのあたりから。
おいらは"がんじがらめ"と"Slider Joint"が好きなんだけど、オリジナルって意味では"Jag Out"が一番オリジナルなんだろうなと思う。
曲やバンドのイメージから濁りが抜けて透明感が出てきた。
曲やバンドのイメージから濁りが抜けて透明感が出てきた。
リズム隊がすごく変わったのもここ。
Jamesが別人みたいなベースを弾いている。"Tokyo Junk"、"カメレオン"のベースラインはすごくカッコいい。
このあたりからハリーのギターも粘っこさよりバッキング中心って感じで、遊びの少ない、まるで72年のキースみたいになってきてね。
このあたりからハリーのギターも粘っこさよりバッキング中心って感じで、遊びの少ない、まるで72年のキースみたいになってきてね。
雑誌のインタビューなんか読んでても、初期の頃の曲をちょっと否定気味に話したり、あれ?いったいハリーはどうしたんだ?みたいな感じ。
でも"Jag Out"は好きだったからよく聴いたよ。
そして"夢遊病"と日比谷野音のライブ。
ファンが大好きな"摩天楼のダンス天国"。あれとほぼ同じステージを先に野音でみて、そこで冷めちゃったひねくれもんなんだよねぇ。
でもそれはおいらだけじゃなくて、当時一緒にバンドやってたメンバも、「なんかキレイになっちゃってつまんなかったな」とつぶやきながら帰ってきたのを憶えている。
おいらのスライダーズ大好きライフはここでおしまい。
ちょうど冨士夫ちゃんがタンブリングスで復活して、横浜国大やクロコダイルでフールズやボ・ガンボスと一緒に演ってたんで、そっちのほうに一気に傾いていきました。
友達の妹とかね、彼女とか、スライダーズのメンバのメイクやってたり、事務所で彼らの衣装を洗濯したりしてるこがいたけど、結局ストーンズなんてジジイじゃんとか言っていながら一年後はストーンズファンになって、オマケに冨士夫ちゃんのライブの常連になってたりしたのにゃ笑ってしまったけれど。
結局おいらはスライダーズじゃなくて、"リトル・ストーンズ"が好きだったんだろうね。
ファンの人たちには申し訳ないが……