2013-05-12

ロック? [小学生時代](カルメン・マキ 外道)

おいらの小学生時代といえば…西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎の新御三家、山口百恵、桜田純子、森昌子の花の中三トリオ、そしてキャンディーズ、ピンクレディー、沢田研二…
まぁ今の時代の小学生でも変わらないのかもしれないけれど、ロックとかそんなの全然わかってないっていうか、知らないよね。友達の兄貴達の不良仲間が聴いてる音楽でテレビで流れてる歌とはちょっと違うってかんじかな。

当時一番仲のよかった友達の家でのこと。
おいらは長男だからアニキやアネキがいる友達がうらやましくてね。そいつの兄貴は3つ上の中学生で、かなりロックに侵されてた。部屋にサンバーストのストラトがあったな。弟のそいつも小6で既に多分に影響うけてたんだよね。うらやましい。

で、そいつにすげーカッコイイから聴いてみなってさ、当時はオーディオセットなんて高級品は自分の部屋になんかないのが普通だからさ。そいつの親のいないときに「応接間」とか「客間」みたいな部屋でね。聴かされたのが、カルメンマキ&OZの"ライブ"と外道の"拾得ライブ"
今思えば両方名盤だ。
外道
外道

外道のほうは最初シャレだと思ったのよ。コミックバンドとかさ。
だっていきなり"ぼっぼっぼっぼっ……"のアレじゃん? でも演奏始まったらさ、「外道は行く、未来のない明日へ ♪」なんて歌謡曲しか知らない子供には刺激がつよいよね。
ちょうどマセガキが反抗期に入るころで、あの秀人の独特の笑いかたとかさ、なんか世の中を鼻で笑い飛ばしてるような音楽で、漠然とカッコイイと思ったよ。今まで知らなかった世界だ。
それまでは…沢田研二の憎みきれないろくでなしと岩崎宏美のロマンスを愛聴しているフツウの男の子だったんだけどなぁ。

カルメンマキは真っ正面からハートに来たね。すげーーっ!これに比べてあのテレビで歌うたってる連中の歌のヘタさったらいったいなんなんだよ!みたいな。
特に好きだったのが「空へ」と「私は風」と「崩壊の前日」
放課後の小学校の教室に残って「空へ」の歌詞を一所懸命書き写してる記憶がうっすら残ってるから、6年生のときの話で間違いないと思う。
カルメン・マキ&OZ
カルメン・マキ&OZ

もう記憶が曖昧なんで前後関係が怪しいんだけど、当時、「ロックっぽい」ものに触れた記憶のカケラを集めてみると…。
日本にKISSブームが上陸。あの元祖世紀魔II的なメイクの、ラヴ・ガン、デトロイトロックシティのKISSね。もちろん聴きまくったよ。Dr.Love, Hard Luck WomanとかFire Houseなんか今でも好き。2000manがストーンズのカヴァーだって知ったのはストーンズを知ってからだけど。

銀座NOWのチャーもすげえカッコよかったな。「気絶するほど悩ましい」「逆光線」「闘牛士」

リーゼント&ツナギで揃えたダウンタウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「スモーキン・ブギ」。 

ARBの凌が腕に手錠をぶらさげて真昼の普通の番組で「野良犬」を歌ってたのも記憶にあるな。「アレキサンダー・ラグタイム・バンド」ってそれまでに知ってた「アリス」とか「ずうとるび」みたいなのに比べて圧倒的にカッコイイ名前のグループじゃん? まだ ロックとかバンドって知らないんだからさ。複数の仲間と演奏しながら歌をうたってたら「グループ」だったんだよね。

「蒼ざめた夜」のショットガン。
「いたーみさえーない、あおざめたよるー」
"痛みさえ無い" or "痛み冴えない"
どっちだ?なんて話してたな。

「時間よとまれ」の永ちゃん。(キャロルより先に永ちゃんを知った)これも小学生時代。

「アレイ・キャッツ」の山本翔は中1かな。深夜ラジオでこの曲のCMがけっこう流れてた。

キャロルを知ったのも中1。
革ジャン、リーゼントがツッパリ、ヤンキー路線じゃなくて、彼らがリスペクトしていた初期のビートルズの影響だと気づいたのはもっとずっとあとだけど。
CAROL
CAROL










そうやってラジオやテレビを通じてロックっぽい音楽がお茶の間に流れ始めた時代でもあったのかな。もしかしたらとっくの昔から流れてるのに気づいただけなのかもしれないけれど。
今までの「歌手」って人たちとちょっと違う音楽グループがいろいろあるみたいだぞってね。

それから何年もたってバンド組むような年になる頃には、ストーンズをきっかけに黒人音楽にどっぷりはまって、それが未だに自分の音楽生活の中心にどっかり腰を下ろしているんだけど、やっぱりガキの頃に心刻まれた音楽ってのは離れられないんだろうね。外道やカルメン・マキは30歳過ぎてからアルバムを全部買い集めたりしました。

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